高齢になってきたお父さんやお母さんが、腰が痛くて眠れないと言う…。
なんとかしてあげたくなりますよね。
少しでも腰痛に効果のあるマットレスをプレゼントしたくなるところです。
でも、腰痛対策のマットレスがいくつもあって、少しわかりづらいかもしれません。
ここでは高齢者向けマットレスと、プレゼントに向いている寝具の特徴を紹介します。
布団かベッドか。高齢者にこそベッドとマットレスを使ってほしい理由
腰が痛くて眠れない理由のひとつに、長い間敷布団を使っているから、という方は多いかもしれません。
- 毎日行う布団の上げ下ろしが辛い
- 加夜も腰が痛くて眠れない
こうした場合は、ベッドフレームとマットレス購入を検討したほうがよいでしょう。
昔ながらのこだわりがある…そんな方にこそマットレスを使ってほしい6つの理由
ただ、昔ながらの敷布団にこだわっている方も少なくありません。
そんな方にはいざベッドを用意しても、心配ごとが多いかもしれませんね。
- 「なかなかメリットがわからない」
- 「今より大変になるかも…」
そんなかたにこそ、ベッドとマットレスを使ってほしい理由を、布団と比較して表にしました。
布団 | ベッド | |
起床時 | 起き上がるのが辛い | 足を下ろして立ち上がるので楽 |
車椅子 | 座るまでが辛い | 移動が楽になる |
収納 | 毎朝収納する必要がある | そのままにしておける |
メンテナンス | 天日干しする必要がある | 三つ折り式なら立てかけるだけ |
厚み | 薄いと床を感じることがある | 厚いマットレスなら気にならない |
ハウスダスト | 床のホコリを吸い込みやすい | 高さがあるので吸い込みにくい |
このように、マットレス+ベッドを使うことにはたくさんのメリットがあります。
- 硬めのもの
- 柔らかめのもの
- 機能性重視のもの
- 衛生的で長く使えるもの
このようにマットレスにも様々な種類があります。
自分が実際に使っていくわけでもありませんから、どのような点を重視すればよいのかわからないですよね。
それでは、どのようなマットレスが高齢者に向いている、と言えるのでしょうか。
自然な姿勢と寝返りをうちやすいマットレスが最適
高齢者向けマットレスに求められる機能は大きく分けて2つあります。
- 自然な姿勢で眠ることが出来ること
- 適切な寝返りを行えること
最も重視すべきは、自然な姿勢で眠ることができること
まずマットレスは柔らかすぎても硬すぎてもいけません。
適度な柔軟さと適度な反発力のあるマットレスが求められます。
一般的には、ポケットコイルマットレスか高反発マットレスが良いとされています。
どちらも硬すぎず、柔からすぎず、体を軽く包み込むような寝心地が特徴のマットレスになります。
これにより腰への負担が軽減されるため、少なくとも寝ている間だけは、腰に負荷がかかることがなくなります。
寝返りをうてるだけの反発力があること
そしてどちらとも、適切な寝返りをうつことができるという特徴があります。
高齢になると、どうしても体の筋力が落ちてしまいます。
すると寝返りを行うだけの筋肉が不足し、必要な回数の寝返りをうてなります。
この2つのマットレスには適度な反発力があるため、それほど力を使わなくても寝返りすることが可能です。
- 腰に負荷の掛からない姿勢で眠ることができる
- 理想的な回数の寝返りをうつことができる
ポケットコイルマットレスと高反発マットレスは、高齢者向けマットレスとして最適ということになります。
高反発マットレスがポケットコイルマットレスより高齢者向きな理由
ポケットコイルマットレスと、高反発マットレス。
どちらがより理想的な高齢者向けのマットレスなのでしょう。
向き不向きはありますが、一般的には高反発マットレスのほうを選びたいところです。
その理由は次のとおりです。
高反発マットレスが高齢者向きである理由
- ポケットコイルマットレスは、値段が比較的高額
- ポケットコイルマットレスは重く、メンテナンスが大変
ポケットコイルマットレスは値段が高額
ポケットコイルマットレスは2~3万円で購入できるモデルから、20万円近くするものまであります。
要するにピンキリな商品なんですね。
しかし安物は腰痛に効果がないどころか、腰痛を悪化させてしまう可能性があります。
このため高齢者向けマットレスには、それなりに品質の高いものを選ぶ必要があります。
しかしそうなると、寝具ひとつに20万円近く出すことになります。
健康のためであれば20万円という出費も決して無理な金額ではありません。
ですが実際、マットレスは使ってみなければ体に合うかわからない、という大きな問題があります。
またポケットコイルマットレスと高反発マットレスを比較したときに、一番違うのが重さになります。
ポケットコイルマットレスは重量が重く、メンテナンスが大変
マットレスは日頃のメンテナンスが長持ちさせるために重要になります。
しかし、ポケットコイルマットレスの場合は重すぎて、陰干しするのが大変です。
高反発マットレスならメンテナンスも簡単です!
反面、高反発マットレスは重さがありますが、女性一人で持ち上げることも可能な重さです。
おじいちゃんおばあちゃんと離れて住んでいる場合は、できるだけメンテナンスしやすいものを選びたいですよね。
高反発マットレスは簡単に干すことが出来ますので、カビなどの対策もバッチリです。
体へのフィット感が最重要項目。コストで考えると高反発マットレスが有利
でも結局、どちらも体にフィットするかどうかが一番の問題ですよね。
メンテナンスやコストを考える場合は、高反発マットレスのほうが高齢者へのプレゼント向きです。
ただし高反発マットレスには、以下の2種類があります。
- エア素材の高反発マットレス
- 発泡ウレタン系の高反発マットレス
エア素材の高反発マットレスは、冬場に寒さを感じることがあります。
そのため、高齢者の使うマットレスとしては避けたいところですね。
健康状態によって選ぶべきマットレスは変わってくる?
ですが、「高齢者にはこれ!」というマットレスがあるわけではありません。
同じ80歳のおばあちゃんでも、元気ハツラツなかたと、車椅子で生活されているかたとでは大きく違います。
その人の悩みや健康状態、身体機能に応じたマットレスを選んであげるべきでしょう。
健康状態 | おすすめマットレス | おすすめ商品 |
---|---|---|
肩こりや腰痛がある | 高反発マットレス | モットン・雲のやすらぎ |
寝付きにくい・眠りが浅い | リラックスできるマットレス | エムリリー |
筋力が弱まってきている | 硬めの高反発マットレス | スリープマジック |
歩行が困難・車椅子を使っている | 厚めの高反発マットレス+ベッドフレーム | スリープマジック |
寝たきりで介護が必要 | 床ずれ防止ベッド(体圧分散マットレス) | パラマウントベッド |
プレゼントに向いている寝具の条件
寝具をプレゼントする場合に重要なのは、本人に合わなかったときに返品もしくは交換可能かどうかということです。
マットレスの購入で失敗して、返品できないとなると少し大変になりますよね。
自分に合わないと分かっていながら使い続ける人もいるかもしれません。
特にプレゼントでもらった場合は、贈ってくれた人に悪いし、捨てづらいですよね。
そのため、お客さん用のマットレスとして放置されるようなこともあります。
返品制度のあるマットレスもあります!
もしも返品することができるシステムがあれば、気軽にマットレスを贈れますよね。
実は、さまざまなマットレスメーカーが返品保証を行っているんです。
例えば高反発マットレスのモットンは、購入から90日以内であれば返品可能です。
また保証期間内であれば、硬さの違うモデルに交換することも可能です。
返品保証を上手に利用すれば、自分に合うマットレスが見つかるまで試せておトクですね!
高齢者向けマットレスは、ポケットコイルマットレスと高反発マットレスがオススメです。
その中でも、できれば返品保証ができるマットレスを選んでいきたいですね。