腰痛には高反発マットレスがいい!
しかし実際に高反発マットレスで寝ても、まったく改善されないということがあります。
なぜ腰痛によいと言われる高反発マットレスで、腰が痛むことになるのでしょう。
ここでは、高反発マットレスが体に合わないケースの特徴をまとめました。
さらに、高反発マットレスで寝ると腰が痛くなる理由について紹介します。
Contents
なぜ?高反発マットレスでも腰が痛い…大きな3つの理由とは
「腰痛改善には高反発マットレスが良い」
そう家族や知人に言われて、喜んで買ってはみたけど、寝心地が悪い。
それどころか、腰痛は全く改善しないという人もいます。
そんな方は、まずは以下の3つの点をチェックしてみましょう。
よくある高反発マットレスで腰が痛む例
- 効果を体感するのに時間がかかる
- 自分の体重にあったマットレスを使っていない
- 過去に高級布団を使っていた
効果を体感するのに時間がかかる
腰痛の改善効果は、基本的には数日で結果が出るようなものではありません。
最初はこれまでと違う環境での睡眠になります。
むしろ体が順応できず、違和感を感じることになります。
この時点で諦めてしまう人が少なくないようです。
3ヶ月以上使って、はじめて効果が実感できる
例えば、このサイトで紹介している高反発マットレスで有名なモットンは、90日間のお試し期間があります。
(参考)モットン口コミ15人の体験談から分かる、向き不向きと腰痛改善効果
90日といったら3ヶ月です。
それくらい長く使わないと効果を実感できないというのが、メーカーの考えになんですね。
買ってすぐに効果が出るのであれば、お試し期間なんて30日で十分なはずです。
それが90日ということは、それだけ時間をかける必要がある、ということになります。
特に、それまで薄い布団や硬いマットレスに寝ていたという人ほど違和感を感じやすいです。
やはり環境の変化に適応するには、それなりの時間が必要になってくるものなんですね。
自分の体重にあった高反発マットレスを使っていない
高反発マットレスはその人の体重によって、効果が全く変わってきます。
- 体重が100kgの人が使う…深く沈みすぎてしまい、腰痛が悪化する
- 体重が40kgの人が使う…全く沈まずに腰が浮いて、腰痛が悪化する
せっかく購入したのに体重のせいで腰痛がひどくなる…とても悲しいですよね。
そのため、どんな高反発マットレスであっても、適正な使用体重が設定されています。
適正体重を超えた範囲外の人は、腰痛が悪化してしまうことになります。
高反発マットレスの中には体重別で商品展開を行っているものもあるほどです。
それくらい、高反発マットレスと体重の関係は重要になってきます。
過去に高級布団を使っていた。高齢の人にありがちな理由
高反発マットレスの寝心地は、決して悪くはありません。
しかし、きちんとメンテナンスされた布団には敵いません。
ちゃんと手入れを行った寝具で寝ていた方は、まずマットレスそのものに違和感があります。
そして独特の反発力を「気持ち悪い」と感じることがあります。
それでも若い方は少しずつ順応していける場合が多いです。
しかし高齢になり、いきなり高反発マットレスに移行すると、こうした「高反発マットレスは合わない」が起こりがちです。
高齢の方は体重が軽いことも多く、使い慣れた布団のほうが馴染みやすいということもあります。
どんな人が腰痛の軽減を実感しやすい?
高反発マットレスで腰痛軽減を最も感じやすい人は、以下のような方です。
- これまで安価なマットレスを使って寝ていた人
- 硬めのせんべい布団を使用してきた人
高反発マットレスはとても優れたマットレスです。
しかし、手入れされた敷布団も快適な眠りを与えてくれる寝具です。
ほとんどの人がメンテナンスしないため、布団がダメになってしまいがち。
ですが人によっては、布団のほうが体に合うケースもあります。
高反発マットレスを選ぶときの注意点
これらの理由を踏まえて、高反発マットレスを選ぶ時、どのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。
1 | お試しできるマットレスを使う |
2 | 自分の体重にあった硬さのマットレスを選ぶ |
3 | 耐用年数が長いものを選ぶ |
お試しできるマットレスを使う
マットレスの硬さや素材などは、枕の高さや素材の好みと同じで、誰にでもしっくりくるというわけではありません。
そのため高反発マットレスを選ぶときは、一定の返品期間が用意されているものを選ぶほうが無難です。
店舗やショールームなどで試しに寝ることはできます。
ですが本当の寝心地は、2、3日ほど寝てみないとわかりません。
毎日履くシューズだって、お店できちんと試履きしてから購入しますよね。
布団だって、1日の1/3を過ごす場所です。
ちゃんと自分の体に合うのか、確かめてから購入したいですよね。
自分に合わないと感じたときに返品できるかどうか。
これは高反発マットレスを購入するときの大きなポイントのひとつです。
ちなみに現在販売されている主要なマットレスの中で、返品保証がついているのはモットンのみです。
自分の体重にあった硬さのマットレスを選ぶ
体重別にマットレスを選ぶときには、素材の硬さと厚みを注視しましょう。
大柄な人は、10センチ以上のぶ厚めのマットレスを選ぶほうが無難です。
両親へのプレゼントなどに使うときは、きちんと親の体重を確認してから選ぶようにしましょう。
軽すぎた・重すぎたなど、実際にその人が寝ないことには、良い寝心地を得られるかどうかわかりません。
場合によっては、商品の交換対応をしてくれる高反発マットレスを選ぶと安心です。
耐用年数が長いものを選ぶ
- 「体圧分散」
- 「寝姿勢」
- 「製造過程」
安価なマットレスには、上記の点に関してこだわって作っている、ということをPRしているものがあります。
しかし「どれくらい長く使えるか」にはあまり触れられていないことが多いのです。
高反発マットレスを選ぶうえで、どれくらい長く正しい寝姿勢で眠れるか、というのはとても重要です。
特に腰痛を持っている方は、マットレスがへたってくると、またすぐに痛みが再発してしまう恐れがあります。
日頃からのメンテナンスはもちろん重要です。
ですが、耐用年数や保証期間などにも注目して選ぶようにしていきましょう。
高反発マットレスが体に合わなかった時の対処法
それでは、買ったマットレスが体に合わず、腰痛が続く場合にはどうすればいいのでしょうか?
- マットレスパッドを敷く
- タオルや座布団を使う
- 腰痛を緩和する寝方を意識する
マットレスパッドを敷く
まずはマットレスパッドの導入を考えましょう。
マットレスパッドとは、マットレスの上に敷くものです。
「マットレストッパー」「ベッドパッド」とも呼ばれますね。
3cm~5cm程度の薄いものですが、体圧分散が行えるほど高性能なものもあります。
量販店でも試せるものが多いので、実際に寝て具合を確かめるようにしたいですね。
タオルや座布団を使う
タオルや座布団を使って、体とマットレスの接触面を保護するのも有効です。
特に高反発マットレスは硬いので、痩せ型の方はマットレスとの間に隙間ができてしまいがち。
その結果体がこわばったままになるので、背中や腰を痛める原因になっているんですね。
バスタオルや座布団を腰の下に敷くことで、こうした隙間を少しでも解消してみましょう。
腰痛を緩和する寝方を意識する
腰が痛いからといって、うつ伏せに寝ていませんか?
実は腰痛持ちにとって、うつ伏せ寝は最も悪い寝方なんです。
かといって、体を横にして寝るのが一番いいかというとそういうわけでもありません。
当然仰向けに寝るのが一番いいのですが、その寝方にもコツがあります。
腰痛持ちの理想的な寝姿勢については、こちらのページで解説しています。
まとめ:高反発マットレスは合わない可能性も考えて購入する
高反発マットレスを購入して「体に合わない」と感じたとき、どうすればよいのでしょう。
返品できない場合は、なんとか使い込んで自分に合うようにしたいところですよね。
ただ高反発マットレスの場合、合わないときにできることがあまりありません。
唯一できることと言えば、体重が軽すぎて腰が浮いてしまうような人の腰の隙間にタオルを敷くくらいです。
それでも根本的な解決にはなりにくいです。
自分の体に高反発マットレスが合わないことを前提に、きちんと現物で寝心地を確認しましょう。
またショールームなどがない場合は、試用期間がきちんと用意された高反発マットレスをお試しするようにしてください。
マットレスは毎日使うものですから、妥協せず、手間と時間をかけて自分に合うものを探してください。